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一考 ”カメラ目線”
2002/05/01(水)
TVのスポーツニュースやワイドショーを見ていていつも思うのだが、 「カメラ目線」で話すレポーターたちの多いこと多いこと。 見ていて気持が悪いと感じるのはあちきだけではないはずだ。
一般のニュース番組でキャスターがニュースを読み上げる時、 カメラ目線で話すのは正しい。 内容が「(カメラの向こうの)視聴者に対して」というものだからだ。
でも上記の番組に於いては違う。 殆どのレポーターは「司会者の質問に答えている」のに カメラ目線なのである。
- 司)
- 「今日は○○の商品について取材してもらいました。」[→カメラ]
- 司)
- 「では、○○について紹介してください。」[→レポーター]
- レ)
- 「はい。○○はですね…」[以後、ずーっとカメラ目線]
(↑司)=司会者、レ)=レポーター、[ ]内は目線の方向)
ただし、上記の例が「正しい」場合もある。 それは、 司会者は「スタジオ」、レポーターは「中継先」といったような、 司会者とレポーターが同じ場所にいない場合である。 (この場合は2行目も[→カメラ]となる) それなら目線の方向はあっている。 お互いが「カメラの向こう」にいるからだ。
でも、同じスタジオ内で、しかも隣に座っている司会者が レポーターに向かって投げた言葉を、 レポーターはどういうわけだか(隣にいる)司会者にではなく、 (カメラの向こうの)視聴者に投げ返してしまっている。
これは絶対におかしい。 その手の養成所ではこういう事って教えないのかなぁ…? お互いに話している相手を見て話すのが会話の基本だと思うのだけど。
当人たちも、他の番組などで レポーターがカメラ目線で話しているのを見て 「おかしい(変だ)」とは思わないのだろうか? 当人たちだって、日常の会話では絶対にこんな話し方しないと思う。
一体、誰に向かって(対して)話してるの?