ジャズダンスって(音楽の)Jazzで踊るの?

…この答えは、YESでもあり、NOでもあります。もちろんJazzで踊ることもありますが、ジャズダンスだからJazzで踊るとは限らないのです。

ジャズダンスの定義は実に曖昧で、未だにさまざまな説があります。しかし、ダンスは大きく分けると「2つの要素」のどちらか一方に当てはまると言えます。『フォルム』と『リズム』です。

フォルム(FORM=形、姿)
主に『一糸乱れぬ、そろった振付』や『動いている体のライン』を見せます。どちらかといえば、「美しさ」の表現になります。クラシックバレエや日本舞踊などがこれに当てはまります。
リズム(RHYTHM=律動、乗り)
「音の持つ強弱を体で表現する」という感じです。体の動きもさることながら、「乗り」を表現するといったところです。

(↓ちょっと話はそれますが…)アメリカがまだ人種差別の厳しかった時代、ステージで歌うことを許されなかった黒人たちによって生み出された「乗りのイイ」音楽、それが「Jazz」です。

つまり、「ジャズ」とは、「リズムに乗った」、「乗りのイイ」と訳します。音楽のJazzも本来はこういう意味なのです。

ですから個人的には、タップダンスも、HIPHOPも、ファンキーも、歌手の後ろで踊るのも、上記の『リズム』に当てはまるもの全てを「ジャズダンス」だと思っています。

ジャズダンスとは=音楽に乗って「楽しさ」を表現する手段の1つ…といったところでしょうか。